天然木の特徴
天然の無垢材には、一つ一つ違った特徴があり、風合いがあります。
それぞれの表情や、経年変化で増す“味わい”を愉しんでください。
節（ふし）
木の枝が幹に巻き込まれた部分です。
生きている枝が巻き込まれた節を
「生節（いきぶし）」、枯れた枝が巻き込まれた節を「死節（しにぶし）」、鉛筆の芯程度の節を
「葉節（はぶし）」と呼びます。
赤身・白太（しらた）
木の中心部分の色が濃い部分を「赤身」（心材）、
樹皮に近接する周辺部の白い部分を「白太」（辺材）と呼びます。
赤身と白太が混ざると「源平」と呼ばれ、杉などに多く見られます。
入り皮
若木のときに樹皮が傷つき、めくれ上がるなどして木の内部に残ったものです。
虎斑（とらふ）
オーク（ナラ）などブナ科の木に見られる虎の毛並のような美しい模様です。
光の加減によって銀色に見えることから、
「シルバーグレイン（銀杢）」とも呼ばれます。
パテ加工
節がない部分にパテ処理を施している場合があります。凹凸を補修し、サンドペーパーで平らにならしています。
色差（いろさ）
紫外線などの光を吸収して木材の色が変化しているものも含まれます。
自然の中で育つ天然木の特徴の一つです。
特にブラックチェリーは色合いが深みを増す樹種として有名です。
天然木の特性について
■色合い・木柄
本物の自然素材だからこそ、ひとつひとつの商品の色あいや木目が異なります。同じ商品でも色合いがかなり変わるものもございますので、予めご了承ください。
■経年変化・日焼け
木は年月とともに色合いが変化します。色が濃くなるものがあれば、薄くなるものもあり種類は様々です。特にブラックチェリーやレッドパインは色合いの変化が大きい樹種です。光が当たる場所とそうでない場所では経年変化の色合いも異なります。
■膨張・収縮・反り・曲がり
木には自然の調湿作用と、これに伴う一定の膨張・収縮・反り・曲がりなどの伸縮性があります。また、伸び縮みが生じることで床から音が発生することがあります。木材の特性上やむを得ない現象ですので、何卒ご理解下さい。
■ひび割れ
湿度や温度変化による乾燥や膨張により表面割れが起こることがあります。
●暖房の使用…温風が直接当たらないよう、フローリングにはカーペットなどを敷いて保護してください。室内が過乾燥になるとフローリングに隙間や天然木の表面にひび割れが生じやすくなるため、加湿器等を併用し適度な湿度を補ってください。
●電気カーペットの使用…フローリングとの間にカーペットを敷くなど、電気カーペットの熱がそのまま伝わらないよう保護してください。
●直射日光を避ける…カーテンやブラインド等で日光が極力直接当たらないように遮ってください。
■塗装ムラ
塗料の吸い込みに差が生じるため、同じ塗装加工でも仕上がりにムラがあることがあります。
また、無塗装品に塗装を施した場合、塗装後にムラが生じる場合がございます。
■水濡れ
天然木は湿気を嫌います。結露による水分、雨風の吹き込み、こぼした水の放置はやめてください。
長期にわたり水がかかると、表面のひび割れや剥離が生じます。
また、観葉植物などの鉢には水受け用の皿を必ず敷いてください。
万が一水がかかった際は速やかに拭き取ってください。
■傷・へこみ
家具によって集中的に力が加わったり、椅子や机を引きずると傷やへこみが生じます。
敷板やフェルト、チェアマットやカーペットで床の保護をお願いします。
傷やへこみを避けたい場合、土足で使用される場合はかための樹種をおすすめします。
補修方法について
●細かく軽微な傷…傷が生じた場所と同じ色合いの補修ペン ( 市販 ) での補修、またはやすりがけでの補修が可能です。
●軽いへこみ傷や欠け傷…傷が生じた場所と同じ色合いの補修用パテ(市販)で埋め、表面をやすりやヘラで整える補修が可能です。
●大きな傷やへこみ…施工業者様、または補修専門の業者様へご相談ください。
■床暖房を使用する場合
●じゅうたん及びカーペットは熱のこもりで反りや歪み等の原因となるため敷かないでください。
使用の場合は床暖房対応カーペットをご利用ください。
●家具やピアノを置く際は敷板を入れ、熱のこもりを予防してください。
●スプレー缶を置かないでください。温度上昇による破裂・爆発の恐れがございます。
●床暖房使用中、床面に長時間接すると低温やけどの恐れがございますのでご注意ください。
